パラボラ集音器の話 高砂製作所MG-506

久々のブログ更新。マイクの話。

遠くの音声を拾うとすると指向性の高いマイクが好まれ代表的なマイクが「ガンマイク」となるでしょうか。ただガンマイクは遠くの音声を拾うというよりは、周りの音を拾わず対象物の方向の音を選択的に拾う、という性質のものではないかと思います。
代表的なものが、SennheiserのMKH416やMKH816。放送でよく使われているマイクで現場で棒状のマイクを見ることができるかと思います。

ガンマイクの収録風景

もう一方で別のアプローチもあります。
パラボラ集音器です。パラボラというとよく目にするのはBSやCSの衛星アンテナ。電波望遠鏡などもそうです。
これは放物面を持った物体の焦点に波が集まってくる、という性質を利用したものです。
電波も音波も波です。音の場合はマイクを設置して、特定方向からの音波をかき集めて収録します。

指向性も高くなり、特定方向からの音波をかき集めて収録します。
かき集めて収録するので大きな音として収録が期待できます。

ガンマイクは邪魔なものを退けて正面の特定の音を拾うけど、パラボラ集音器は正面の音をかき集めて拾う、というイメージでしょうか。

歴史的にはパラボラ集音器の方が世に出てくるのが早く、「ガンマイク」の性能が上がり普及してくると大きなパラボラ面を必要とする集音器は、重さ・大きさで可搬性が悪く、収録現場などはテレビ画面への写りこみの悪さが嫌われるようになり、姿を消していきました。

1970年代「生録」が流行った時代に、SONYなどがパラボラ集音器を販売していました。
代表的なものとしては、PBR-330やPBR-400です。PBR-330は33cm、PBR-400は40cmのアクリルのパラボラ集音器です。今ではほとんど見なくなりました。たまにオークションで流れていますね。

SSKLab所有のSONY PBR-330

ところが日本国内ではあまり見なくなりましたが、海外だと意外とスポーツ中継などの収録現場では意外と使われていたりします。やはり望遠寄りの音を拾いたい、ということなのでしょう。

とある海外のスポーツ中継

さて前置きが長くなりましたが、【サウンド強化プロジェクト】と題して、動画音声の充実化を徐々に図っています。
動画題材的に超望遠撮影を行うことが多いのですが、そうすると音声もより遠くの音声を拾いたくなります。
そこでガンマイクよりもパラボラ集音器を、となるわけです。

そして最近、先日入手したパラボラ集音器である「高砂製作所 MG-506」の稼働に向けて調整してます。
これは同型機が甲子園球場でバッターボックス裏の専用ブースに設置されています。バッターボックスの打球音を収録するために球場に設置されているものです。

SSKLab所有の高砂製作所 MG-506
とある甲子園球場の野球中継

資料によるとマイク設置である焦点距離が底面から115mmらしく、意外と浅い?ようでした。
(現在手持ちのSONY PBR-330に比べるとだいぶ浅い)。
手持ちマイクのSONY F-115やSONY ECM-990Fだと太さと頭がでかく、浅くセッティングできないので(笑)、この際なのでラベリアタイプ(ピンマイク)にしてみようと。
いろいろ文献を調べてみたところSENNHEISER MKE2やCOUNTRYMAN B3が良いらしい。。。

試してみたいのは山々なのですが、ちょっとお高いので、価格の割には評判が良いらしい??、お小遣い程度の価格の「JTS CX-500」を入手してみました。

JTS CX-500のセット内
JTS CX-500のマイク本体

このリベリアマイク「JTS CX-500」ですが、バイオリン、ギターなど弦楽器向けのものなので、非常に小さいですね。弦に挟むタイプのマイクマウントが付属してます。
大きさがボールペンの先とあまり変わりません。

これをMG-506に仮付けしてみました。

MG-506にCX-500を取り付けてみる

その後、テスト試験をやりました。こちらの映像でマイクの聴き比べ実験をやっています。

【機材実験 音声シリーズ】パラボラ集音器 MG-506
 Sennheiser MKE440
 高砂製作所 MG-506
 JTS CX-500

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