木星のde-rotation処理

木星は自転速度が意外と早く、一回転するのに9時間55.5分で回ってしまいます。猛烈なスピードで自転していて、長時間撮影すると、かなり動いてしまいます。
これは長時間動画で撮影するにはかなり不利な条件です。

今回、2019/05/25 01:11:08〜01:32:34で撮影しましたが、20分程度でかなり木星は動いてしまいました。

そこで今回、de-rotation処理を新たに加えることにしました。
比較的、最近開発された処理方法です。

動いている画像(静止画)をあらかじめ複数用意し、平面展開後、経度緯度を合わせ、スタック処理、球体へ再構成する、というかなり複雑な処理になりますが、自転している惑星の処理をするには効果的かな?と思われます。

実際に今回やってみましたが、まぁまぁそこそこ効果が出たかな?という感じです。

この日は、やはりシーイングが悪い条件下でしたので、若干像が荒れ気味です。
今度、安定しているタイミングでやってみたいと思います。

撮影方法も、露出時間を50ms程度から25ms程度に減らして、ゲインを上げてみたいと思います。
露出時間を増やすとシーイングが荒れている場合、画像が伸びてしまうようです。

スタックするならザラついていてもノイズ処理で軽減できそうなので。

あと改めて見ると、大気分散してますね。RGBズレ起こしてる。次回、ADC入れるかなー。

いろいろ課題が残りましたが、また次回に。

あ、ついでに土星も撮影しておきました(^^)

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